ーハルモニの影ー
少女とハルモニは別の人でしょうか。―長い長い時が流れ、少女がハルモニとなったのです!
彫刻は少女の姿ですが、少女像の影はハルモニの姿です。陰は現在のハルモニの姿を表現しました。日本の謝罪が一度もないまま過ぎてきた歳月、その長い間のハルモニたちの忘れがたい思い(「ハン」と言います)が込められた影です。日本軍「慰安婦」被害者の吉元玉ハルモニはこのようにおっしゃっています。
「日本の全てをくれると言われたって許せると思う?私の人生を返しておくれ」
このような思いを胸の中に秘めて生きてこられたハルモニたちの人生は、何を持ってでも取り戻すことはできません。
ーハルモニの影の中の白い蝶ー
ハルモニの影の姿の胸のところには白い蝶がいます。日本軍「慰安婦」被害者のハルモニたちがお歳を取られ、お一人、またお一人と亡くなられています。日本政府の一言の謝罪を待って、雪や雨にさらされながら水曜集会を守ってきたのに、その悲しい思いを晴らすこともできないまま、亡くなられています。
蝶には「転生」の意味があると言われています。
どうか蝶として生まれ変わり、切に願われていた日本政府の謝罪を受けるべくハルモニの影の真ん中に白い蝶を刻みました。
ーハルモニの直筆 平和の碑ー
この字は吉元玉ハルモニご自身が書かれたまま刻みました。
―平和の少女像広げるプロジェクト「小さい少女像」パンフレットから訳―
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